クトゥルフTPRGやろうず!円滑にセッションを進めたい俺のKP3法則

ども、ごろーです。
先週土日でガッツリCoCのキーパリング勉強会を主催してきました。
場所は動きませんでしたけど、実質合宿ですね、アレは。
それぐらい、濃度の高いお話になりました。
ちゃんとまとめたものは後日どこかで書籍にするかもです。
なんか需要があるらしいんで、ブログでは書きなぐりのネタとしてお楽しみください。
1きょうのおすすめ
- PLに泣かされたことがあるKPの人
- これからKPをやってみたい人
- クトゥルフ知ってるけどやった事ない人
2きょうのおはなし
3キーパリングでうまくいかないこと
これはホント、やらないと分からない事ばっかりなんです。実は実況とかリプレイの動画を作ってるあの卓も涼しい顔して血の涙を流している……なんて事も!
オープン*1とクローズ(クローズド)*2でセッションがガラリと変わる事もままあるのですが、ここではオープン卓を視野にお話しましょう。
以下、みんな大好き毒入りスープを教材にしますので、ネタバレ上等でご覧ください。
毒入りスープのシナリオはこちら。
シナリオ置き場≪1≫ - クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki
ちなみに、総本山のやろうずWikiはこちら
クトゥルフ神話TRPGやろうずWiki
4マジでこれだけはやめてくれ:for PL
4.1描写が薄い・吟遊詩人
シナリオ集を使っている場合は大体陥りがちです。ポイントを毒入りスープのシナリオから引用します。
3:最初の部屋これをそのまま描写してはいけません。
探索者達は何でもない平凡な日々を贈る中、ある日の夜に突然目を覚まします。
目を覚ますとそこは、壁も床もコンクリートで出来た四方に扉のある正方形の部屋です。
この時点での探索者は丸腰で、着ている衣類は全て白いローブのようなぼろきれで、他には何もありません。
財布やケータイなどは勿論、普段身につけているアクセサリーなどもありません。
そして不思議な事に探索者同士はこの世界の中では、外国人であったとしてもお互いが共通の言語で喋っているかのように感じるでしょう。
天井の薄暗い豆電球だけが部屋を照らし、真ん中には古い木製の長机と椅子が一つあります。
更に机の上には木製の器に入った、赤い無臭のスープが一つ。
そして椅子の上には、古い紙切れが二つ落ちています。
KPは本文を読み上げるのは構いませんが、KPがイメージしている世界をPLに共有しましょう。
- 部屋はどれぐらいの明るさなのか
- 部屋の高さは?
- 机の長さは?
- 机の高さは?
- 器の大きさは?
- どんな椅子なのか?
- 丸椅子・角椅子・社長椅子?
- 背もたれの有無
- 椅子の高さや大きさは?
- 材質は?
この後メモの処理をするのですが、椅子の状態や立ち位置によって見えたり見えなかったり、という判定やメモの扱い方などで「普通こうするよね?」の議論でミスマッチが起こります。
例:
アクションには必ずロールをしてもらうようにします。
メモを手に取りました(手に取ります)とPLが宣言した場合、どのように取ったのかをPLから発信してもらってください。
メモをそのまま取った、ひっくり返した、手に取ったら逆さだった、織り込んだ……etc
PLの行動にはKPにとって重要なアクションが隠されています。
4.2なんでもSAN値チェック・なんでも幸運判定
まずぶっちゃけますが超便利なんです。が、幸運が高ければクリアできちゃうシナリオって正直疑問ですよね?
私もこれは問題だと思ってて、たとえば図書館ロールや目星ロールを「たまたま見つけることができた」なんていう描写で処理したくない。
知識も「たまたま覚えていた」なんて事も出来ちゃう。それぐらい幸運ロールは便利に活用されがちなのです。
なので、原則幸運判定は「KPがどうしようもなくなった時にPLを救済するために使う」ようにしましょう。
判定の一つや二つに失敗したからと言って安易に取り出して良いものではありません。
また、幸運判定で処理するまえに、何か別のイベントを作ってPLに気付いてもらうようにするのも良いでしょう。
例:
上の部屋のメモや左の部屋の本が見つからなかった場合、別のシーンでアクションを起こした時にその近くにあった事にする(目星判定をKPから宣言するなど)
4.3制限・禁止
毒入りスープに限った話をすると持ち込み禁止ですが、メガネ着用のキャラクターがいた場合は要注意。メガネをたたき割ってフレームを加工して鍵開けに使う、なんて言い出すPL*3が出てくると面倒くさい事になります。
まぁ、実際はメガネのフレームは加工しにくい上に鍵の仕組み的にフレームのサイズや太さが鍵穴に対応していなければ使い物にならないんですが、似たようなアプローチをいくつか仕掛けてくる事が可能です。
これらについて制限するのではなく、まずは出来たかどうか判定を振ってもらうところから始めましょう。
その結果出来ちゃったら出来たアクションをさせますが、この時に気を付けたいのはKPとPLの口論をダイスで処理する方法にしただけで、その目的の行動の処理ではないことです。
なので判定を2回入れて難易度を操作する、という方法で逃げる事は十分可能です。
いきなり禁止や制限をせず、まずは難易度を下げてやらせてしまいましょう。
それで成功*4したら、もう泣くしかない。
それはPLが掴み取った希望なのですから。
例:
キッチンで火がつくものをかき集めて狩りたてる恐怖のいる部屋を焼き払う
毒を化学反応させる*5
なお、マナーとしてPLもKPも相手が知らない知識を使うのは控えた方がいいです。
毒入りスープも銀がヒ素に反応して黒くなる事をPL・PCに気付かせる仕組みを用意しています。
(実はこれが場合によっては詰みポイントです……)
5さいごに
ルール・マナー・モラル超大事です。